こんにちは、エンオタです。
『独孤伽羅』に興味ある人
という方、いますか?
この記事の内容は、
- 『独孤伽羅~皇后の願い~』の(個人の)感想がわかる!
です。
2018年に制作放送された作品ですが、私は2023年に動画配信サービス(U-NEXT)で一気視聴しました。
前半はかなり面白かったですが、中盤からちょっと怪しくなって、終盤は、「途中で打ち切りになったのかな?」と思うくらい尻すぼみでした。
でも、全体的には見てよかったって感じです。
以下、面白かったところ、いまいちだったところで、感想をつづります。
わかち合えればうれしいです、参考になれば幸いです~(※アイキャッチ&画像:『独孤伽羅』公式よりお借りしました)
※ネタバレあります
『独孤伽羅~皇后の願い~』面白かった感想
面白かったところの感想です。
独孤家の三姉妹が面白い!
独孤家の三姉妹が、ビジュアルもキャラクターも面白かったです。
長女:般若(俳優アン・アン)
めちゃめちゃ長女です。
責任感が強くて、家のことを考えて、強靭です。
ムカつく奴らをスカッと成敗してくれる様子に痺れます。
「般若様、待ってました!」と叫びたくなります。
次女:曼陀(俳優リー・イーシャオ)
中国ドラマによくある、わかりやすい悪役です。
三姉妹の中で自分だけ母親の身分が低いため、コンプレックスを持っています。
長女は怖いので、妹の伽羅を逆恨みします。
嘘や罠や媚びでのし上がろうとしますが、わりとすぐ悪事がバレて、長女や父や妹のとり巻きから怒られます。
が、めげずに、悪事を積み重ねていく粘り強い女です。
三女:伽羅(フー・ビンチン)
天真爛漫、純粋、まっすぐ、賢くて、誰からも愛される存在です。
男たちからもモテモテです。
愛されキャラすぎて鼻に突くところもありますが、曼陀からねちねちイジメられるので、応援したくなってしまいます。
宇家の男たち+楊堅が面白い!
宇家の皇帝・皇子たちと楊堅が、イケメンパラダイスな感じで面白いです。
宇家の3人は、顔が本物の兄弟みたいに似てるのもびっくりです。
宇文覚(俳優リー・ルイチャオ)
暴君、バカ殿です。
弟の宇文邕をネチネチイジメます。
宇文毓(俳優ゾウ・ティンウェイ)
宇文覚と宇文邕の兄です。
般若を一途に想っていて、般若と結婚して、般若のために皇帝になります。
自分が皇帝に向いてないことをわかっていて、大人しく般若の尻に敷かれます。
基本優しいですが、嫉妬で動いて失敗して、般若に怒られたりします。
宇文邕(俳優イン・ハオミン)
宇文毓の弟です。
伽羅を一途に想っていますが、病気や伽羅の父の反対で、結婚はできません。
伽羅のために皇帝となります。
腹黒い一面もあります。
宇文護(俳優シュー・ジェンシー)
宇文覚と宇文毓と宇文邕の従兄です。
皇帝の座を狙っています。
既婚者ですが、般若を一途に想っています。
基本残忍な悪役ですが、般若を愛するあまりツメが甘く、皇帝になれないまま死んでしまいます。
楊堅(俳優チャン・ダンフォン)
仕事にも恋愛にも一直線です。
曼陀の嘘や媚びにだまされ、曼陀を一途に想い続けます。
曼陀の本性を知ってからは、伽羅を一途に想い続けます。
基本、裏表のないいい奴です(後半ドラマのグダグダと共にキャラもグダグダになりますが)
ストレスが溜まらない!
問題発生から解決までのスパンが短いので、ストレスが溜まらないのがよかったです。
例えば、曼陀が伽羅を罠にハメようとしますが、だいたい1話か2話くらいですぐ曼陀の仕業だとバレて、般若や宇文邕や宇文護が伽羅の味方をして、曼陀にこっぴどくお仕置きしてくれます。
見ていてスッキリです。
文化が面白い!
時代背景は、南北朝時代です。
その時代の衣装や風習や式典などが見られるのが、面白かったです。
『独孤伽羅~皇后の願い~』いまいちだった感想
いまいちだったところの感想です。
最後がグダグダ!
前半はかなり面白かったです。
後半、般若が死んだあたりから、失速しました。
物語の軸がなくなったことが原因でしょうか。
前半の軸は、独孤家の天下を叶えたい般若、巻き込まれる伽羅というのがストーリーの軸でした。
般若が死んだあとは、伽羅がなにをどうしたいのか?どこに着地するドラマなのか?がボヤけたことが原因かと思われます。
宇文護どうなの!
宇文護、放送時は「史上最も胸の痛くなる悪役」として話題になったらしいです。
宇文護を好意的に見られるかどうかは、人によって分かれそうそうです。
私は、この人ちょっとマヌケなのかな?と思いました。
皇帝になりたいという確固たる野望があって、残酷なこともいろいろやってるのに、恋愛のためにツメが甘くなって、最後は殺されるって。
いくらなんでも愛に翻弄されすぎだろう。
あと、人前で堂々と皇帝の妻の般若にチョッカイ出しまくってたけど、いくらなんでも大丈夫なのかと思いました。
陰の権力者って設定だから大丈夫なのかな。
『独孤伽羅~皇后の願い~』について
配信 |
※2023年4月現在です |
基本情報 |
|
あらすじ | 隋の文帝・楊堅の正室・独孤伽羅の生涯を描く歴史ドラマ。 |
今回のまとめ
以上、『独孤伽羅~皇后の願い~』の感想をまとめました。
おすすめ度:★★★★★★★☆☆☆(7/10)
般若姐さん、めちゃめちゃかっこいいです。
エンオタ
私は翌年放送の「独孤皇后」を見てからこの「独孤伽羅」を見始めたのですが、前者は史実を美化してる感じがあったけど、後者は男女関係でドロドロですね。
並行して史実も少し調べましたが、楊堅と独孤伽羅は約40年間連れ添って5男5女を授かったオシドリ夫婦という点は事実の様です。ただ、夫に側室を持たせない伽羅の性格が実家家風に影響されてると書いてるコメントもありましたが、実際は伽羅の生母は3番目の後妻で父が40歳過ぎて授かった子でした。2番目の妻は7男1女を生んだようですが離縁され、娘は全部で9人いたそうです。
「独孤伽羅」では長女般若、2女曼陀、3女伽羅になってますが、実際には長女、4女、7女で、伽羅が嫁いだのは満13歳の時で父が自害に追い込まれた年でした。
このドラマでは生母不明の曼陀を「使用人の娘」「結局中高年男の後妻」という前提で描かれてます。しかし当時は皇后などを除き公文書に娘の名前や生年月日を明記してなかったのです。だから男兄弟の名前は確認できても、曼陀の生没年も生母の名も不明ですが、実際の生母は般若と同じだったと私は考えています。それに曼陀の嫁ぎ先は生年不明の公爵で、後妻と言っても実は年齢も大きく離れてなかった可能性があります。後妻が生んだ末息子が、まさか数十年後に唐の皇帝になるとは夢にも思わず亡くなったはずです。また伽羅の下に8女、9女もいたようですが、全員貴族に嫁いだそうです。つまり父が自害を強要される前に、15歳未満も含めて娘全員を名家に嫁がせたと思われます。
一方、般若が2回りも年上の宇文護と不倫した話はあり得ないと思います。研究家の間では、父親を自害させた宇文護が皇后に即位した独孤長女の影響力を怖れて暗殺したという説もありますが、死因は不明です。
ところで伽羅が夫に「他の女に子供を産ませない」と誓わせていた事で嫉妬深い女という説もありますが、本当の理由は単なる嫉妬というより、後妻の子を後継者にさせない為とか、女に溺れて公務を蔑ろにする皇帝を何人も見た為だったと思います。実際には文帝には側室は2名ほどいたようですが、寵愛したのは伽羅の死後から文帝崩御までの1年余りだけだったとも言われています。自分が命懸けで5男5女を生んだのに、自分が高齢になった後で他の女に産ませた子が帝位を継いだら許せないと思う事でしょう。
そうなんですね!
私は史実はほとんど知らずにドラマだけ見たので、ドラマの内容のことだけ考えてましたけど、史実を知ってから見るとまた違った感想になりそうですよね。
時代ドラマっていろんな見方があって楽しいです。
「独孤皇后」も見てみたいです。
コメントありがとうございます^^